これらは総て、頭の皮膚の血行が鈍くなり、栄養不足になるのが原因、と学者が発表しています。某国立大学の先生の発明で、就寝時に頭の皮をたるませるバンドを、額の所に装置して寝ると、血行を促進し、禿頭の皮下に残っている毛根が発芽して、毛が出て来る、と発表されたことがあります。仲々の名案ですが、馬油を頭の地肌に毎日すりこんで、タワシでマッサージしていると、一ヶ月くらいで発毛して来ますし、細い毛は太くなって来ます。理由は、頭バンドと同じく、頭部の血行を良くしているからです。毛根が皮下に残っているのは、脱毛して二、三年までが限度でしょう。毛根さえ残っていれば、畑に肥料を施した感じで発芽して来ます。発芽した毛が、皮膚を突き破って出て来る時は、猛烈に痒ゆいので、慌てず石鹸でごしごし洗うと止まりますし、翌日は、手の平で触るとチカチカする硬い毛が出て来ます。又、時には、フケが沢山出てきたりもしますが、新陳代謝が促進されて、頭皮の剥げ変りが早まっているのですから大丈夫です。なお、白髪が黒くなると噂されていますが、それは若白髪の人のことで、老人が自然に白くなった髪は、あまり効果はありませんでした。勿論、毛根が消滅している古い禿頭には、せいぜい生毛みたいな発毛がある位で、太い毛は出て来ません。
最近は女性も薄毛で悩んでいる人が増えました。女性の場合は、合成系のシャンプーを使っていることや洗いすぎによる頭皮の弱体化による所が大きいようです。髪がきしんで使いにくいことなど欠点もありますが、髪の健康を取り戻したいなら石鹸洗髪が一番です。リンスには、お酢やクエン酸など、石鹸のアルカリ性を中和する酸性のものを使って下さい。