『野菜好きの人は癌にならない。』
などと発表したのは、恐らく世界で私が最初だったでしょう。

梅雲丹の説明をするのに『効用』とか、効力があるとか言う字を使ってはならぬ(薬事法)と、薬事法の取締官庁から注意を受けたことがありました。まるで文部省が当用漢字の制限をするようなもので、私は次のように反論しました。

『効用がある、という表現を薬事法で規制するのは、薬の許可を持たないものが、薬効を宣伝する事を禁じたもの。薬と言う物は病気を治す物。梅雲丹は病気を治す効用は言っていません。
甘党の人が、お菓子より夏みかんを好きになったり、人参嫌いの子供が人参を食べたがるようになったり、魚嫌いだった人が『鰯は安くて美味しいもんだ』と言いだしたり、肉好きで緑黄野菜嫌いだった人が、『野菜が無いと、肉の味まで落ちるね。などと言い出すこと。甘党で完全な下戸だった人が、『時々は晩酌を楽しむようになった!』と喜ばれるかと思えば、『大好物だったチョコレートを、余り食べなくなって来た。』と少し淋しそうに仰有る方もいます。
無意識の中にバランスのとれた食事をするようになる・・・・これが梅雲丹の効用であります。総じて言いますと、何となく値段の安い物が美味しくなり、好物になっていく変化?ですが、『とても役に立ったよ!』とお礼を言われる、不思議な嗜好食品、それが古伝『梅雲丹』です。』

・・・・・・と、こんなふうに効用を説明しているのですが、野菜嫌いや甘党や下戸と言うのは、病気でしょうか?梅雲丹は、偏食グセを直す効用があると言っているのであり、色々の成人病が治って行くのは、偏食グセを直した後の食生活に由るものです。
『梅雲丹は、成人病を治すとまでは、宣伝しておりません。』と、こんな理論を展開しましたので、お役人が頭をかかえこんだ事がありました。それから後も、この調子で《効用、効力》を書き立てましたので、それはもう随分睨まれたものです。実際には、野菜好きになった糖尿病の人がやがて糖尿病が消滅してしまい、『梅雲丹で糖尿病が治った!』と言いふらされますので、お役所が睨むのも無理ない事でしたが・・・。