(9)ビタミンC万能論(11)下戸が酒飲みになった

インディアンの血液型が、百%O型だったことは前述しましたが、癌はO型に一番多いのに、しかも肉主食型のインディアンに癌が殆んど居ない、理屈に合わない事実に着目して、その原因が《杏の種子(杏仁)》をインディアンが常食している事にある、と発見した人がいます。

それがリチャードソン医博(米国)です。
博士は、杏仁から抽出した液を精製してV17注射剤を作り、五年間で数千人の癌患者を治したと発表しました。
所が、政府の調査に対して、注射液の製法成分を秘密にしたため告訴され、患者の応援で無罪にはなったものの、条件として注射液の成分を公表させられ、それが杏仁から作ったものと判明したのです。

杏の種子(杏仁)は、梅核と全く同じ成分です。
梅のことを、西洋ではオリエンタルプラム(東洋杏)とも言います。
インディアンが常食している「杏仁を摺りつぶしたもの」は、アメリカ梅雲丹とでも言うべきものでしょう。
植物は、種子に次の時代への生命を残します。種子の中には、植物の生命の凝縮が含まれているのです。

日本の仏教の坊様たちは、動物食を食べずに植物食品を食べることを「生命を殺さぬ精進食」などと勝手な事を言いますが、植物にも尊い生命がある事を知らぬのでしょうか。
人間と言う生物は、精進料理を食べている聖僧?だって、毎日他の生物の生命を食って生きているのです。
植物も動物も全く同じ生物なのですから・・・。

そのために、人間には特別の知恵を授けられて、地球上の動植物の保護管理をするように義務づけられており、その義務を果たすために《愛》と言う本能を持たされているのです。この人間の本能論は、私の終生の仕事として本に纏めますので、いずれ『色即是空人生論』として出版しますが、この項での問題は、リチャードソン医博もインディアンも、植物の生命の根源である種子(核仁)に着目し、それを活用した事にあります。
色んな植物の種子の中の生命エネルギーを研究すれば、まだもっと多くの発見を人類はするでしょう。

日本人は昔から梅干を食べて来ましたが、一番大切な種子は捨ててしまっていました。全く勿体ないことで、種子の核仁こそ先ず一番に食べて、果肉はその次に食べれば良いのではありませんか?
日本中どこにでもある梅ですが、欧米人にとっては垂涎の的の貴重食です。梅の核仁を大切に活用いたしましょう。

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